木や下草の四季の移ろい、木材の温かみ、石の無骨な表情など五感で感じられる庭。自然のものを使った庭づくりは時間を重ねるごとに各々の素材がしっくり馴染んで味わいが深まります。紫外線による劣化は避けられませんが、傷んだ箇所が、修復・交換しやすいよう材料の選定、施工の工夫をしています。
必要な機能には一手一手丁寧に作りこむ。素材のうつくしさ、植栽の生命感、ご家族がすごす時間が引き立つようあくまで構成はシンプルに。本当に必要なものに意識を集中した手仕事をしていきたいと思っています。
植物との暮らしは心落ち着く憩いの時間をもたらしてくれます。それだけではありません。植物があることでできる木陰は、敷地や建物の温度上昇を抑制します。また大気と植物付近の温度差により対流が起こり涼やかな風が庭に発生し、窓を開ければ室内へ空気の交換ができます。設備に頼りすぎない住空間づくり、地球にやさしく、わたしたちに快適さ、健やかさをもたらしてくれます。
やわらかな光、風の通り、適度な水分と養分と温度。植物も人も必要なものは同じです。植物が生き生き育つ環境は、空気浄化、微気象改善など豊かで快適な住空間へ導いてくれます。深呼吸したくなるようなお庭を。植物も人も心地よく健康的な住環境を。
内と外がつながると室内は一層心地よく広がって見えてきます。木漏れ日が床に揺れるフローリング、ぽかぽかの陽だまりの窓辺。四季の移ろいを、心地よい静寂を室内に。植物をもっと身近に感じていただける庭づくりを。
昔から身近にある茶花や山野草など日本に自生する植物を中心に植えています。地域の気候風土にあった植物は傷みにくく、メンテナンスもしやすいです。植えるということはその地域に根付くということ。極力地域に自生する植物を植えたいと思っています。
見た目に惑わされない、主張しすぎないベーシックな庭づくりを。設計も素材もシンプルに、素朴に。時と共にしっくり馴染んでいくような、ながく住みつづけたいと思える空間づくりを心がけています。構成はシンプルに大きく。余白のある空間を大切にしています。余白は実用性を高め、ライフスタイルの変化にも柔軟です。なによりも余白のある広々とした空間は、開放的で心地がいい。
植物はかけはしになってくれます。家と庭つなげて住まいへ、ひとつひとつの住まいをつなげて街並みへ、街並みと地域の自然をつなげて風景へ。四季を通して住む人と地域の人をつなげ、心地よい時間を届けてくれます。豊かなつながりに貢献していきたいと思っています。
暮らし木々の中にひっそり佇んでいるような、ほっこり落ち着いた、愛らしい住まいづくりをいっしょにしませんか?